パソコンのある風景|パソコンスクール庚壬塾(こうしんじゅく)

筑紫野市、小郡市のパソコンスクール庚壬塾(こうしんじゅく)塾長のブログ

日記・コラム・つぶやき

タイピング

ある日のレッスンのこと。
 いつものように最初のタイピング練習をしよう、と受講生の方がキーボードに指をおかれた瞬間、皆さん、一瞬、絶句・・・。それから苦笑い。いったい何がおきたのかというと・・・。実は前日にちょっと細工してキーボードの刻印が見えないようにしてしまったのです。数字と記号関係以外は文字が見えなくなってしまいました。
 毎回、レッスンのたびにタイピングの練習をされていて、徐々に覚えてきたなぁ、と感じておられた方でも、やっぱり、キーが見えなくなるとたじろいでしまわれます。
 さて、キーが見えないキーボードでの練習成果はいかがだったでしょうか。結果・・・。
 「今まで、何となく半分くらいは手元を見ながら打ってる気がしたけど、見えなくしても、やっぱりできていたんだ、と実感できて、自信ついた」、と言われた方が多かったようです。
 お客様で、70代の女性の方がいらっしゃいます。パソコンにさわるのも全く初めての方でした。今は、きれいに10本指でのローマ字入力のタッチタイピングをなさっておられます。練習を始められた当初、「肩はこりませんか?」とお尋ねすると、「本来は肩こり症なんだけど、不思議と、タイピングをやってる間はこらない」とのお返事。体質がパソコンに向いている、という考え方もできますが(科学的な根拠はないですが・・・)、もう一つの要素は、「力を抜く」ということではないでしょうか。
 ローマ字入力のために、特に猛勉強されたわけでもありません。ただ、おもしろがって、「力を抜いて気楽に」やってみられた。その結果、できるようになられたのです。
 私の友人に、殆ど2本の指だけで、恐ろしいスピードで文字を入力する人があります。それはそれで特殊な技術だ、と思うのですけれど・・・(苦笑) 
 タイピングは、最初から、「10本の指を使って、見ないで打つ」練習をしなければなかなかできるようにはなりません。「最初に見ながら打って、上達したら見ないで」、とはならないのです。
 タイピングでお困りのあなた。ぜひ一度、ご自分のキーボードのアルファベットを見えなくして、正しい指使いの練習をしてみてください。きっと、短期間でできるようになりますよ。
私は、今度その友人の家に行ったときにでも、こっそり、アルファベットを見えなくしてこようかと考えたりしています。

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