パソコンのある風景|パソコンスクール庚壬塾(こうしんじゅく)

筑紫野市、小郡市のパソコンスクール庚壬塾(こうしんじゅく)塾長のブログ

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アドバンストリテラシー

 先日、筑紫野市内のある高校で、講演をさせていただく機会がありました。進路の選択を控えた高校生の皆さんに、何か参考になればと、現在の仕事の内容などについてお話させていただきました。
 
 そのときの話の中で、「これから重要になる能力」、ということで私は「タッチタイピング」の技術と、「アドバンストリテラシー」の2つをあげました。
 アプリケーションソフトは、日々進化しており、より初心者の方に使いやすいものにかわっていきます。しかし、「キーボードから文字を入力する」、という今の形がなくならない限り、タイピングの技術は、捨てることのできない技術です。
 
 次に重要な「アドバンストリテラシー」これは、角田 仁氏の著書のタイトルです。


パソコンやインターネットを活用できる能力、つまり「情報リテラシー」の一歩先にあたる能力として、氏が提唱されているもので、IT時代における文章の技術のことです。
 
 高校生の皆さんには、実は今一番勉強しておいてほしいのは、「国語」です、とお話したところ、少し意外そうでした。コンピュータとは最も縁が遠い教科、という感じがしたのではないでしょうか。
 メールを日常的に使いこなしておられる皆さんも多いことでしょう。しかし、そのメールで、自分の考えを、読みやすい文章で相手に伝えられているかどうか、あるいは、相手の意図をきっちり読み取ることができているかどうか、について、自信のある方は意外に少ないかもしれません。
 
 もっといえば、そのメールを仕事に使って、商談をする際に、相手の心をひきつけられる文章が書けているかどうか、というのは、かなり重要です。情報化社会が進めば進むほど、文字によるコミュニケーションが主体になります。メールというツールを上手く使いこなせる人にこそ、大きなビジネスチャンスが訪れるというわけです。
 メールの送受信の操作は、数時間で習熟できても、内容を構成する文章力は、簡単には身につきません。若い学生のうちにこそ、そういうアナログとも思える技術をしっかり身に付けておいてほしいものです。
 
 しかし、文章は、たくさん書けばかくほど、上達します。携帯で友達と何通ものメールを、毎日やりとりしている今の若い方々は、もしかしたら、思った以上に文章力が上達されているのかもしれません。

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