パソコンのある風景|パソコンスクール庚壬塾(こうしんじゅく)

筑紫野市、小郡市のパソコンスクール庚壬塾(こうしんじゅく)塾長のブログ

Tips Word 日記・コラム・つぶやき

ワードで、好きな場所に文字を打ちたい

2018/07/20

こんにちは。

パソコンスクール庚壬塾の金丸です。

パソコンスクールで授業した、この17年間の間で、最も多いのはやはり「Word」の操作です。

操作に慣れていない方が、Wordの文書を作ろうとして、最も戸惑われるのは、「入力したい場所にカーソルをもっていけない」という点です。

用紙の中央に文字を書きたいのに、カーソルが左端から動かない、とか、上半分で本文が終了したA4用紙の、最下行に、自分の署名をいれたい、というような場合に、そこまで段落をつくっていないので、カーソルが動かせない、とか。

これらはすべて、「手書き」の感覚をそのままWordの操作に持ち込まれているために起きている現象です。

えんぴつで書くのと同じ感覚でWordを使用されているのですね。

右に書きたければ、右側のほうで鉛筆を走らせる。中央に書きたければ中央で鉛筆を走らせる。

それが当たり前ですものね。

でも、Wordの場合は、少し付き合い方を変える必要があります。

  1. 文字はすべて、左端から(縦書きは、上から)入力する。
  2. すべての入力が終わってから、文字の配置も含めて、書式をつけていく。

この2点を念頭におけば、ある程度スムーズにいくはずですが、この感覚はやはり、だいぶWordに慣れてから理解されることも多いようです。

私が、初めてパソコンで作った文書は、「一太郎」というワープロソフトを使って作成した文書です。
その当時、私はPCの初心者であったはずですが、そういうストレスはほとんど感じなかったように思います。

私が初めて一太郎を使って、すでに23~4年くらい経過しています。

今はWordも、だいぶ使いやすくなりましたが、今でも、「一太郎」に及ばないなぁ、と思っている点がいくつかあります。

それは、

  用紙のなかの、どこにでも、自由に文字が入力できること。

なのです。
これが自然にできたから、私はろくにパソコンが使えなかったときでも、あまりストレスを感じなかったのかもしれません。

Wordも、目的の箇所を、ダブルクリック すれば、そこから文字が入力できるようになっています。いわゆる「クリック アンド タイプ」という機能です。
本当は「ダブルクリック アンド タイプ」ですよね(笑)

でも、一太郎は、目的の場所を「クリック」するだけで、そこから文字を書き始められます。23年前から、そうでした。

「一太郎」は日本で開発されたワープロソフトです。Wordは、ご存じのとおり、アメリカ、マイクロソフト社の製品です。

この違いについてあれこれ思いを巡らしていたところ、ふと、これは、日本とアメリカの文化の違いなのかも、と思いました。

百人一首

しづ心なく花の散るらむ(紀友則)

1枚の白紙の文書を前にして、筆をもって、和歌をしたためようとするとき、その時の気分で改行をいれ、字下げをほどこして、歌の情感を伝えようとした古来からの日本人の感性が、コンピュータに向かうようになった今も、自由な位置での改行と、字下げを思わず願ってしまうのかもしれません。それは、ボタンなどで、クリックして右揃え(下ぞろえ)とか、インデント、とやる感性とは、趣を異にするものであるのは確かだと思います。

一太郎は、そんな日本人の感性をよく理解してつくられた、ワープロソフトなのかもしれませんね。

私は、実はMCT(マイクロソフト 認定トレーナー)とかいう資格を取得していますので、本来はワードの良さをお知らせする役目があると思うのですが、今日だけは、ちょっと「一太郎」礼賛です(笑)

ちなみに、こちらは、その古来からの感性を、Wordの図形描画でデジタルに表現された方の作品。字下げ、インデント、などを駆使して表現されました(^^)v
こうしていくつか百人一首の世界をWord絵にされて楽しまれています。毎回、次はどうしたらこの世界が表現できるか、を考えられていて、こちらも一緒にいろいろアイディアを出させていただくのも楽しいです。

Wordでお絵描き

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